秋晴れ、という言葉がこんなにもふさわしい日はなかったでしょう。去る10月14日(土)「第5回 日本ワインと食事を楽しむ会」はいつもとはちょっと趣向を変え、中伊豆は修善寺のシャトーT.Sで催されました。朝9時、東京駅を「踊り子101号」にて出発、参加者はあくまで現地集合・解散にもかかわらず、気がつくと全員この便に乗っていました。(ナビゲーターの石井理事だけは一足先に到着していましたが)送迎バスに乗り込みうねうねと伊豆の山中を登ること約15分、これは自力で行くことは困難でした。
ワイナリーに着くやいなや、伊豆ワイナリー シャトーT.S社長 木下研二氏自らが案内人となりシャトー巡りです。まずはシャトーの上階から畑を俯瞰。上から見下ろすブドウ畑は葉の色も緑色からやや茶を帯び、カサカサと音を立てていました。そういえばこの日は風が強く吹いていて、日差しは強いのに肌寒さを感じたほどです。ワイン造りはいかなる天候やテロワールと向き合っていかなくてはいけないのねー、を実感した次第です。
畑に降りました。白(シャルドネ、ソーヴィニオンブラン)の収穫は終わってしまったけれど、赤、それもヤマ・ソーヴィニオン(日本古来の品種、山ブドウ×カベルネ・ソーヴィニオン)を収穫前に見ることが、いえ、味見することが出来ました。業界用語で‘ヤマソー’といわれるこのブドウは、小粒で皮はやや厚く、野趣に富んだ味。もういつ収穫してもおかしくないほど甘く成熟していました。このブドウが何年か後、いったいどんなワインになるのか楽しみなところです。
もうひとつ、このワイナリーの見ものは、オーナーであるシダックス会長 志田勤氏の「オーパス・ワン」コレクションです。ファーストヴィンテージの‘79から約2000本ものオーパス・ワンが眠っているセラーは圧巻、たくさんのため息がエコーしていました
次に私たちを待っていたのはちょっとした実験でした。なんと、9月20日に収穫し、仕込んだばかりのシャルドネのもろみを試飲するのみならず、それにアメリカンオークのチップ、フレンチオークのチップをそれぞれ2日間漬けておいたものを比較しよう、という大胆な試み。この様にオークチップを漬けるという行為は、バリックで熟成させたかの様な風味を出す工夫、最近はフランスなどでも認められるようになって来ましたが、主にカリフォルニアなどの比較的価格の安いワインに用いられるイメージがあります。もちろん、ここシャトーT.Sのワインにオークチップは使っていません。あくまでも今回だけの実験ですよー。アメリカン、フレンチともミディアムトーストのチップを2日間漬けたものと、何も漬けていないもろみ。色も違えば香りもテイストも異なり大変興味深いものでした。
この後「ぐらっぱの丘」にて食後酒、なはずのグラッパを食前にキュッと1杯飲っていよいよランチタイムへ。(お腹が熱い。。。)