また、石井もと子理事の友人である自称‘日本ワインの伝道師’オーストラリア人のデニス・ギャスティン氏は、「過去何年も前から日本ワインを見つめ続けてきたがここ10年来の日本ワインの飛躍はすばらしい。」と絶賛、醸造家たちに敬意を表しました。
今回その造り手たちは25社から51名の参加がありました。中でも「社員旅行」と冗談を言って18名もの団体でやってきた造り手もありました。それだけ当会が造り手の間でも認知されたのはとても喜ばしいことです。
一方、愛好家たちの会話の中で「ヤマソーヴィニヨンが、、アジロンが、、」など日本の固有品種の名前がスラスラとでてきたり、「北海道にはドイツ系品種が合っている」など、ここ数年だけでも会話の内容がはるかに専門的になってきたのには驚きです。それほど日本ワインが世間で話題になり、普段から意識して飲んでくださっているのでしょう。
私個人の感想としては、ずいぶんとスパークリングを造るワイナリーが増えたなぁということと、甲州がメジャーになった昨今、今度はマスカット・ベリーAが面白くなってきたなということ。前出の戸塚氏からもブラインドで「これな〜んだ?」とうれしそうに渡されたベリーAは「えっ、これがベリーA?メルローかなんかじゃないの?」と思うくらいビロードのように滑らかで優雅なものでした。他にも何種類かのベリーAを試しましたが造り手によってかなりキャラの違うものになることを認識しました。これからもっともっと面白くなる品種だと思います。
山本博理事の中締めの挨拶の後も試飲、おしゃべり共に尽くことがなく大盛況のうちに
幕を閉じることができました。
ワインですから当たり前の話ですが、同じ品種、同じ畑から採れたブドウでもその年によって出来は違います。まだ日本の場合、その畑の(気候はともかく)地質は研究途中なところも多いようです。にもかかわらず、ワインの味は確実に違う。しかも年々質が向上している。これはひとえに醸造家の努力の賜物だと思います。そして前にも書いたとおり、愛好家の方々の知識も舌もレベルアップしました。
発足して4年、「日本ワインを愛する会」は日本ワインの更なる普及、発展を追及する次のステップにさしかかったと言ってもいいでしょう。
最後にこの会のためにワインを寄付してくださったワイナリーの方々、ご参加くださった造り手の皆さん、愛好家の皆さん大変ありがとうございました。
(本誌編集長 小山田貴子)